高精度なシリコンラバーヒーター
工業用のヒーターは、金属製の棒状や板状のユニットからなっていることが多く、この形状だと入り組んだ部分や曲面・球面などには均一な加温がしにくくなります。
そこでシート状の薄いヒーターのニーズから開発されたものがシリコンラバーヒーターです。
厚みがわずか1.5mmで、かつ柔軟性のあるシリコンですので、どんな曲面にも馴染んでフィットし、所望の温度まで加温します。
薄いことで応答速度も大変良く、温度制御がしやすいという優れた特長も持っています。
供給電圧は100・200・240Vに対応し、低温度から200℃まで目的の温度まで加温できます(250℃まで加温できるものもあり)。
シリコン内部の導線ニッケル線をエッチング加工することで微細化、より緻密で精度の高い温度制御(±3℃)も可能な製品もあります。
シリコンラバーヒーターの分野の第一人者は、名古屋市にある「オーエムヒーター株式会社」です。
製法特許を複数持ち、温度制御用機器も開発・販売、シリコン以外にも多数のヒーターを開発し、工業界の作業効率改善に大いに寄与しています。
近年ではドラム缶用ヒーターが好評で、粘性のある内容物が入ったドラム缶などの金属製容器に巻き付けて予熱し、内容物の取り出し作業の効率化や正確さが既に定評があります。
またシリコンラバーヒーターの着脱が容易に行なえるマグネットタイプも用意し、作業・製造効率が高まる製品を意欲的に開発、ますます産業界にとってなくてはならないメーカーになっています。